他の矯正装置との違い
ワイヤー矯正との違い
ワイヤー矯正とは、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる矯正装置を取り付けて、ワイヤーでつないで力をかけ、歯を少しずつ引っ張って動かす方法です。
強い力がかかりやすいことから、痛みが出ることも多々あります。歯磨きがしづらく虫歯ができやすいデメリットなども指摘されてきました。
マウスピース型矯正は、歯へのダメージや痛み、口腔内環境の悪化を招くことなく、全体の歯を理想の位置まで適切に動かして行くことができる、日常生活に支障が少ない矯正治療法です。
他のマウスピース矯正との違い
マウスピース型の矯正治療は、数種類あります。
いずれも透明なマウスピースの型を歯にはめて、少しずつ歯を動かしていく治療方法です。
インビザラインが、全てのマウスピース型矯正治療の中でトップのシェアである理由は、他のマウスピース矯正では対応できないケースでも治療可能な場合が多いことです。
他のマウスピース矯正の特徴がどんなものか、簡単にご紹介しましょう。
アソアライナー
- 1回に使用するマウスピースを3種類用意して、痛みが強い場合は矯正力の弱いものに付け替えることができる。
- 歯を動かすたびに歯型を取り直さなければならない。
- 複雑な歯並びや、抜歯が必要な場合には対応できない。
クリアコレクト
- インビザラインより装着時間が少し長め。1日22時間装着することで歯列を矯正する。
- マウスピース型がやや厚めで、フィット感が高い。その分、装着や取り外しがややしづらい。
- 他のマウスピース矯正に比べて、強めの痛みが出やすいとの報告もある。
- 歯形取りがデジタルスキャンでしか行えないため、治療を受けられる歯科が限定される。
キレイライン矯正
- 上下の前歯12本の矯正にのみ対応している治療法。
- 部分矯正治療のため、かかる費用が安い。
- 複雑な歯並びや奥歯の対応ができない。
- 部分的に動かす治療法のため、噛み合わせの調整に対応しきれないケースが多い。
矯正治療は一生のもの。よく検討して選びましょう
マウスピース型矯正治療の中には、費用の安さや治療期間の短さをうたっているものも少なくありません。
しかし、歯は一生を支える大切な器官です。
そして、一度矯正をした歯を元の位置に戻すことはできません。
治療後に失敗や後悔がないように、それぞれのメリットとデメリットを比較して、安心できる治療法を選びましょう。